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口臭予防と歯の健康について、日本歯科医師会のセミナーが開催されました。


引用:Yahoo!ニュース
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090603-00000057-maiall-soci
日本歯科医師会がこのほど開催した「口臭予防と歯の健康について」のセミナーで、口臭は約9割が口の中に原因があることが示された。講演した東京医科歯 科大の川口陽子教授は「胃病を疑う人も多いが、実際は少ない。口の中を清潔にするなど日常のケアで改善できるものも多い」と指摘。口臭が気になった場合 は、まず歯科医に相談してほしいと呼びかけた。

川口教授は同大歯学部付属病院(東京都文京区)の「息さわやか(口臭専門)外来」を担当。年間平均1500~1800人の診察結果から、さまざまな研究 を発表している。調査では、口臭による障害として「話ができない」(48.9%)、「消極的になる」(44.9%)をあげる人が多かった。また口臭で悩ん でいる人の割合(15歳以上の成人)では、45~54歳が一番多く、55~64歳、35~44歳と続き、働き盛りの年代が一番口臭を意識し、悩んでいる様 子がうかがえる。

◇起床直後の口臭は生理的なもの 朝食で解消

一方で中高年の男性は、自身の口臭に全く気づかず、家族に説得されて「息さわやか外来」に訪れるケースも少なくないという。川口教授は口臭を「呼吸や会 話時に口から出てくる息が、第三者にとって不快に感じられるもの」と定義。「息さわやか外来」では口臭を測定器やヒトの鼻で検査し、数値の低い順から、に おいなし▽非常に軽度▽軽度▽中等度▽強度▽非常に強度の6段階に分け、軽度からを治療が必要な口臭とみなしている。

また口臭の種類は、ニラ、ニンニクなど飲食物によるもの▽アルコールやたばこなど嗜好品(しこうひん)によるもの▽生理的なもの▽病的なもの▽心因性に よるものに分類される。口臭はだれにもあり、一日のうちでもにおいに強弱がある。特に起床直後は口臭が強くなるが、これは寝ている間は唾液(だえき)の分 泌が減り、口の中の細菌が増殖するためという。こういったケースは生理的なもので、朝食をとる事で改善される。また心因性とは、口臭レベルは高くないが、 本人が「口臭がある」と思い込み、対人恐怖や社会的不適応を生じているケースをさす。

◇治療必要な病的口臭 歯周病や舌苔などが原因に

一方で「病的口臭」は治療が必要で、口腔(こうくう)疾患や全身疾患により引き起こされる。このうち歯周病や舌苔(ぜつたい=舌の汚れ)、ストレスや薬 による唾液分泌の減少(ドライマウス)など口の中の病気が原因とされるものが約90%以上を占めるという。一般に口臭があると「胃が悪いのでは」と疑う ケースも見られるが、胃かいようや胃炎が口臭の原因となることは少ない。これは食道と胃を結ぶ噴門が通常は閉じられており、話すことで胃の中のにおいが口 に届くことはないため、と川口教授は説明する。

実際の診療現場では、口臭が基準値より高い場合を「真性口臭症」、低い場合は「仮性口臭症」または「口臭恐怖症」と診断。「息さわやか外来」受診者 (1192人)の診断名データでは、真性口臭症が82.7%を占め、このうち口腔疾患による病的口臭が67.9%なのに対し全身疾患による病的口臭はわず か0.3%、生理的口臭は14.5%だった。

口腔疾患の中でも特に歯周病は、細菌が他の臓器や血管に入り込みほかの病気の原因になったり、唾液に混じり気管支や肺に侵入し肺炎を引き起こすなど、全 身の健康をおびやかすこともある。「歯茎が赤くなっていたり、出血がある場合は歯周病の疑いがあるので注意すべきだ」と川口教授は警告する。

また舌苔の場合は、舌が真っ白になっていても、舌ブラシで簡単に除去できる。舌苔によって口臭が基準値を超えていた患者が、来院時に舌を清掃するだけで 正常範囲に戻るケースもあった。ただ、舌苔は舌ブラシで簡単に除去できる一方で、やりすぎると舌の粘膜を傷めることにもなるので、除去は1日1回に抑える ことが必要だ。

◇口臭は社会生活に支障 セルフチェックを怠らずに

一方で、香料や殺菌剤などを含む洗口剤や、ガムなどさまざまな口臭予防製品も市販されている。これらの製品は、香料でにおいを隠す遮断効果や、精神的に安心させる心理的効果の方が大きく、口臭原因の除去にはつながらない、と川口教授は指摘する。

口臭は「社会生活をしていくうえでコミュニケーションの障害になる」と川口教授。「予防には歯や舌を清潔にし、毎日鏡で歯と歯茎のセルフチェックを行い、口臭が気になるようなら、まず歯科医に相談してほしい」と話している。【江刺弘子】

口臭対策

病的口臭の原因と考えられている、歯周病や舌苔、ドライマウスの中で、歯周病は知っていましたが、舌苔とドライマウスについては知名度が低いと思います。

舌苔は、舌ブラシで除去出来るそうですが、舌の粘膜を傷付けないように、一日に一回までと決めて舌苔を除去する事が重要なんですね。

ドライマウスはストレスや薬の服用が原因のようですから、原因を突き止めて改善しないといけないでしょうね。

やはり、「歯周病が一番厄介なんだな。」と気付かされる内容ですね。

備えあれば憂いなし

安きに居りて危うきを思う。思えば則ち備えあり、備えあれば患いなし。

春秋左氏伝に登場する名言ですが、日本では、「備えあれば憂いなし」が単独で用いられる事が多いですね。

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